Archive | 2011年08月

指と腕の使い方

08/30
9年前、全く新しくピアノの演奏法を習い直し始めました。シンプルな曲から始めたので、一応2か月で最初の発表会にこぎつけました。次の曲も似た作風をレッスンし、また発表しました。ずいぶん変わりましたね、と先生がいってくれました。

おそらく12か月目位のレッスンの時、なんか指先が意識的に使えるようになりました、と自分の口から言葉が出てきました。

最近SINFONIAN というピアノ教室さんのブログで、相同性運動単位と緊張性運動単位という筋肉の種類をしりました。私の取り組んだことは今思えば、大きな筋肉、関節に偏った手の使い方から、小さな筋肉、小さな関節を使った奏法に移行できたということのようです。文字通り筋肉の地図を塗り替えたわけです。

このレッスンはとても有意義で、最初はなにも予想できなかったのですが、自分の音がなんか好きになれてきたのです。音を出すのが楽しいです、と先生への年賀状に書いたほどです。

8年後先生から卒業しました。自分なりに小さな筋肉についてかなり会得できたと思えたからです。同時に、手首の内側から肘にかけての小さな筋肉の痛みに悩まされ始めていたため、レッスンを休もうと思ったからです。

先日、字の書き方をアレクサンダーでレッスンした方がいらしたので、一緒にワークしたのです。使う筋肉を変えていくわけです。私の体験談をお話ししたところ、前みたいに書けるようになりたい、って思っていたことにその生徒さんは気づかれました。前みたい、では、完全に変わることに差し障りがありますよね。筆跡は変わって当然なのです。ただ、新しい使い方に変わりきるまで待てることがポイントです。

半分脱いで全身着替えようというのは無理で、いったん全部脱がないといけません。この全部脱ぐ感覚が怖いのです。裸のままになったらどうしよう、着替えたらどんなになるのか、本当に変わりきれるのか?やっぱり無理かも、やめたほうがいいのか。。。引き戻される誘惑が強くでます。でも恐れは悪いことではありません。

前とは違っていいはず!二人で先生もびっくりするような発見(再発見)をしたわけです。そして先日まさしく変化初期にレッスンしたモーツアルトを再び弾いたレストランで、ピアニストの方にアドバイスをもらったところ、大きな筋肉を使った動きになったのです。楽!!そして音も荒くない!本人もびっくりの感覚でした。落ち着いて弾けるし。これだ!!ヘレンケラーが水!って目覚めたあの感覚です。(あの、って知っているのか?)

ここで、気づきました。私の指先のタッチの改造は完成していました。ですが、追求しすぎでした。いったん指先が使えるようになったと同時に大きな筋肉を生かして行くべきところも、引き続き小さい筋肉で頑張っていたのです。大きな筋肉の助けを得ずに一つ一つの音を指先できれいにタッチしようとすれば、筋肉も痛んで当然でした。

変わりきるまでの間、音がかすれても下手でも、待つことができました。改造は成功でした。しかしさらにこのタッチで美しい音にしよう、自分の強みは繊細なタッチだ、大きな筋肉を使っては音が荒くなる、なぜかそう思い込んで頑張ってしまっていました。塗り替えた地図に飽き足らず、ローマ帝国のように小さい筋肉の地図を拡大しようとしていたのです。ああ、帝国ってもれなく滅亡しますよね。。。

ここからはいかに大きな筋肉にブレーキをかけることなく連携するかです。繊細さを担う小さな筋肉から動いてダイナミックさは大きな筋肉が働くよう、コーディネートされます。されるはず。体ってすごい!!

早く小さい筋肉の痛みが消えて、繊細かつダイナミックな演奏ができればうれしいな。それまで待ちましょう。

第二の初心に戻ろうとモーツアルトを弾いての、うれしい発見でした。
プロフィール

かおり

Author:かおり
アレクサンダーテクニーク研修生によるピアノレッスン
グランドピアノと演奏に役立つ解剖学を使ってレッスンをしています。
HP kaorikitagawa.jimdo.com
もっと上達したい、いい音を出したい、楽に弾きたい、練習しても思うように弾けないというを方を、ピアノを弾く立場からナビゲート致します。

私自身、幾度も行き詰まりながら、再びピアノを弾けるまでに復活し、念願のオーケストラとの共演も果たしました。

アレクサンダーテクニーク教師養成コース研修生として、美しい音と心と体にやさしいピアノ演奏を探求中。
Body Thinkingコーチ。

クラシックをメインに、ソロコンサートなど演奏活動をしています。

TOEIC970・日英通訳。

ジュリア・キャメロンのモーニングページ、アーティスツウェイを唱道しています。

ツイッターアカウント@kaorilavender

英語
アレクサンダーテクニーク
一人の時間を大切に

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