アレクサンダーテクニーク研修生によるピアノレッスン

ピアニスティックノート

ベートーヴェンのソナタの動画を見ていて、オコナーの動画見たら1時間楽しめるよ、というコメントに遭遇しました。それで貼ったのが前の記事なのです。

プラスチックのハエ叩きを振り回すオコナー先生。生徒と手を引っ張り合ったり、脇をこちょこちょしたり、生徒のすべてを演奏のために目覚めさせるため、あらゆる手段を使います。

そんなオコナーのレッスンを見ていて、ちょっとヴィヴィアン・マッキー先生を思い出しました。われらがアレクサンダーテクニークの世界的マスターティーチャーで、カザルスの弟子というチェリストであられます。

ヴィヴィアンも四つん這いになって背中に生徒さんを座らせたり、ご自分の大たい骨に生徒さんをまたがらせたり、ご高齢を感じさせない体を張ったティーチングをされます。エピソードを話すときの顔芸もアクトレス真っ青で、通訳している私もある程度まねたりして、ほんとうに忙しかった記憶があります。

アイルランド出身のオコナーはケンプに師事したベートーヴェン、リスト直系のピアニストで、全く同じではないけれども、ベートーヴェンの真髄が代々後進に伝えられていると語ります。

ベートーヴェンと言えば音楽室の肖像画、のイメージで、曲は知っているつもりでも、ジョンのマスタークラスに来て初めてベートーヴェンをひとりの人間として理解し始めた、という受講者がいました。

ジャジャジャジャーン!の運命、エリーゼのために、というイメージが強いのですが、音楽の新約聖書と呼ばれた32のピアノソナタ。これこそがベートーヴェンの真髄・真骨頂であるという思いが、このレッスンを見ていて新たになります。

彼のレッスンでは、単にテクニックを教えるのではなく、(受講生のテクニックはある意味申し分ないので)ここで世界が開けるんだよ、とか、まったく新しい視点でソナタをとらえ始めるのです。

体の使い方もポイントポイントで教えられます。前腕や手の甲に力が入っても、手首は柔軟なままで、とか。指の付け根の関節を屈曲していても、指は動ける、とか。肩甲骨も指先に連なって、とか。字幕がなくて申し訳ないのですが、かなり早口でジョンはいろんなことを解説しています。

頭と脊椎の話こそないけれど、体を動員して弾く、というオコナーのレッスンは、ほかのピアニストにはあまりないもので、新鮮でした。

見学している生徒たちが、面白いね、また先生やってるよ、といわんばかりの笑顔を交わしていたのが印象的です。

ちなみに、ジョンのピアノレッスンの通訳はあまりやりたくないですね。大変そう!
テーマ : ピアノ    ジャンル : 音楽
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プロフィール

かおり

Author:かおり
アレクサンダーテクニーク研修生によるピアノレッスン
グランドピアノと演奏に役立つ解剖学を使ってレッスンをしています。
HP kaorikitagawa.jimdo.com
もっと上達したい、いい音を出したい、楽に弾きたい、練習しても思うように弾けないというを方を、ピアノを弾く立場からナビゲート致します。

私自身、幾度も行き詰まりながら、再びピアノを弾けるまでに復活し、念願のオーケストラとの共演も果たしました。

アレクサンダーテクニーク教師養成コース研修生として、美しい音と心と体にやさしいピアノ演奏を探求中。
Body Thinkingコーチ。

クラシックをメインに、ソロコンサートなど演奏活動をしています。

TOEIC970・日英通訳。

ジュリア・キャメロンのモーニングページ、アーティスツウェイを唱道しています。

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