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レッスン記録。頭と脊椎、そして大腰筋でピアノ♬

2013.11.28(06:27) 360

レッスン記録。頭と脊椎、そして大腰筋でピアノ♬

昨日は、アレクサンダーテクニーク教師養成コース(プロコース)のレッスンがありました。

ボディシンキング(BodyThinking)といって、人体の構造を学び、自分のやりたい活動、教えている活動に生かそうというコースです。クラスメイトと骨格模型をしょっちゅう触って、関節や骨格筋について勉強しています。また自らの体を通して学んでいます。

そしてこの学びの根幹にはアレクサンダーテクニークの原理が常にあります。

AT。それをひとことでいえば、人間の5キロもある重い頭を、いかに首脊椎に負担を掛けずに支えて動けるか、という、自分の使い方のテクニークです。

それがうまくいくと、全身の筋肉や神経がうまく働いて、楽に動け、思うように活動をコントロールできます。

(その全身をオーガナイズする働きを協調作用と呼びます。頭が脊椎の上で繊細に動けて、全身の機能にいい影響を与えることを、プライマリコントロールといいます。)用語は置いておきましょう。


想像してください。

ボーリングの球の指穴にペンを刺したとします。ペンだけをもって、ボールを傾けます。かなりペンがしなりそうな重さがかかりますよね。

もし頭がボールのようにペンに刺さっていると思って下を向き、ペンと同様に首はスティック状で、球の重さがかかったら?首の筋肉はどうなるでしょう?ものすごく辛いでしょう。

ペンを持っている手、腕も大変です。つまり肩、背中も疲れるはずです。ボーリング球を刺したペンになりたくはないと思いませんか?実は肩凝りの人は、自分でそういう頭の乗せ方を知らずにしていることが多いそうです。私の首も、そのように疲れてカチカチでした。

そんな首や肩、背中の状態で、10本の指を動かしてピアノを弾きまくったら、どうでしょうか?血液が良く流れるでしょうか?神経のコマンドがスムーズに伝わるでしょうか?予想はつきますよね。


それではこうしたらどうでしょう?

ボーリング球が、新体操のボールのように、掌に静かにのっていて、掌を動かしてもボールは自由に手に接する角度を微調整できたらどうですか?

正に新体操のボール演技のように、のせている限りは柔軟に手を動かすことが出来ると思います。(ボーリング球をもってくるっと回すにはちょっと技が必要ですが、手との接点での微細な動きを許してあげれば、出来ると思います。

実は私たちの頭は、脊椎の上に、そのボールのようにちょこんとのって、(掌よりも小さい接点で、まるで2本の指のハラにのっているかのように)、バランスをとって繊細に動けるようになっています。そして小さい面で常に微細に動けると同時に、たくさんの筋肉で体や脊椎とつながっていますから、絶対頭は床に落ちたりしません!(きっぱり)

頭を繊細に(掌の上で微調整するかのように)、頸椎(脊椎の最上)の上で自由に動けることを許してあげること。

そうすれば、その下の脊椎、そしてそれにつながる骨盤、手、足もすべて、阻害されない美しい動きが可能となります。それは、脊椎の中を脳と四肢をつなぐ神経、血管等が通っていて、椎間板が圧迫されないほど、すべての伝達・循環がスムースになるからです。筋肉や臓器への血流も活発になり、種々のフィードバックも鋭敏になります。

もっといえば、光が明るく感じられたり、声が大きく出たり、体全体の存在感も増したりします。相手の演奏がよく聞こえてきます。パフォーマーから、講演者から聴衆をひきこむオーラが出ます。(あくまで個人の感想です。でも実話です。


解説はこのくらいにして。レッスンスタジオのピアノを弾きました。

ここでボディシンキング。下肢は大腰筋という大きな筋肉と結びついています。そしてその上端は横隔膜より少し上のところで背骨についています。

大腰筋 from 筋肉.jp
筋肉.jpより

下肢の使い方が筋肉・関節の構造に沿っていなくて大腰筋に無理な力が入っていたら、結果脊椎に影響を与えます。それが腕の機能に影響を与えます。大腰筋は横隔膜とニアミスするほどですから、歌や管楽器でしたら呼吸にもダイレクトに影響します。

先程は頭と首の関係が脊椎・全身に影響を与えるということを言いましたが、すべてはつながっています。

このつながりをいい方向に生かそうとするには?

ペダルを踏むときに、頭が繊細に動けることを思い、足と脚を丁寧に、つまり構造に沿って動かせば、大腰筋へのプレッシャーが減って、まわりまわって腕が楽に動く。とまあ、全身を使ったかなり壮大なお話を考えます。

この間接的アプローチこそATの特徴ですね。

タッチを良くしようとか、速く動かそうとか、指のことを考えるのは、逆効果なのです。指と鍵盤に視線を貼り付けて、ボーリングとペンの現象が起きてしまう可能性が高くなります。パソコンの画面をついつい覗き込んで疲れるのと一緒です。ボーリング球を前に捧げ持っているんです。。。。それは首に重い負担がかかり、逆効果です。

そのかわりに、周りが自然と目に入って来るという距離感を自分とピアノ、周囲との間に持つよう考えます。たとえ狭いお部屋でも!!そして頭が脊椎の上で繊細に動き、自分全体がそれについてくると考えます。

そうすると、使うべきところが使われて(この場合ペダルを最小限の力で踏める)、やりたいことができる(同様にピアノが弾ける)。このことを演奏中思い出し続けるといいのです。

演奏中という両手と脳みそが超多忙の中、頭と脊椎を思い出すのが難しいので、自分でできるようにレッスンに通う訳です。一部の天才たちは教わらなくても出来ていたのでしょうね♪

頭と脊椎の関係を想い出すと、とたんに体が自由に動きだし、いい音、いい演奏になるのです。

長くなりますが、たとえば出だし、ブレスで、休符で、頭が○○(このフレーズは、各自効果の高いお好みのもので)と思い出すといいですね。

そうすると、腕を胴体が支えてくれて、指がやりたい仕事ができます。指は多忙ですからね!!または呼吸が楽になります。正に体の仕事は体が肩代わりしてあげるのです。

昨日は大腰筋を過度に疲れさせず足を動かすことを教わりました。しかも最近思いついたマイプラン =ペダルを踏むごとに頭と脊椎の関係性を思いだす= を試すことにしました。ピアノのダンパーペダルはハーモニー、フレーズなど、表現力に不可欠で大事です。

実は私はそのペダルを踏む動きで体にプレッシャーをかけてしまい易かったので、そのたびに思い出すことで、足の負担が減り、フレーズも響きも意識できますし、腕も楽になり、一石三鳥です。

クラスではAT教師のタッチによるお手伝いももらい、さらに脊椎が楽に頭についていき、上に前に頭が動きます。神経伝達も筋肉の動きもよくなります。

それで弾いた結果、大成功!!今までで一番いい音で、なめらかにショパンが演奏できました。これがATのレッスンでは日常茶飯事です。

来年のコンサートに向けて、新しい表現の可能性が見えてきました。しばらくこの”ペダル=思い出しプラン”で練習したいと思います。

#今日の教訓# 楽譜にあるペダルのマークは思い出すサイン!

ピアニスティックノート


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