悪魔の囁き 音のことだけを思う。

演奏中は忙しいです。両手、両足を動かします。声を出す、息を使う人もいます。同時に、アーティストの頭の中を、色んな思いが駆け巡ります。

パフォーマンス中に駆け巡る思いが事実で、かつ肯定的(ポジティブ)なものなら、なんの問題もありません。

楽しい♬
このホールの響きいい!
選曲がハマったわ!
私ってイケてる!
Oh, yes!

演奏が上手くいっている時は、自分にポジティブなイメージをもち、音楽に集中できている時です。

では、そうでない雑念が湧きあがってしまったら?

私の演奏、みんなどう思っているだろう?
音はずれた、ヤバい!
トークがすべった。(最近は演奏前のトークも好き好んでやっていますが)
やめときゃよかった。(色んな意味で)

たとえ99%演奏が滞りなく進んでいても、ささいな何かが起きて、それを悪い方へ思い続けてしまうことは十分ありえます。そして、それはやりたい演奏をやるのに有効でないことを、私たちは既に知っています。

では、事実がきっかけだとしても、演奏中に自分へのダメだしが始まってしまったら、小さい悪魔の囁きが聞こえてきたら、どうすればいいでしょうか?ダメ出しをしないようにしよう、ではないのは、もうおわかりですね。

それを”早期発見”したらすぐ、かわりに(演奏なら)音のことを考えます。即、音だけを具体的に思います。音楽を心の中で歌い続けます。音をイメージすることが、体を動かす指令なのです。もちろん、頭と脊椎の関係を思う、というのがAT的には大正義ですが。

モーツァルトはどう弾いて欲しくて作曲したのだろう?これはどう?この和音はどう響く?そうね、そういう響きね。ここで転調。ラレラレ♪。。。2楽章はアンダンテ、アンダンテ。装飾音も慈しんで。。。。いったん次の楽章の前にピアノから手を離そう。。。。ここまで具体的に音楽的思考でうめつくされたなら、悪魔のつけ入るすきは無くなります。心をこめた演奏って、音楽を考えつくして生まれるのかな、と最近思います。

練習を積んでいると、寝ていても弾けるくらいに体が覚えてしまって、脳に考え事をする余裕が生まれるのも事実ですが、あえて、音楽を意識的に歌い続けましょう。

それから、演劇の経験の長いジェレミー(私の学校の校長先生)に、俳優をやっているクラスメイトが教わったことをご紹介します。

台詞を始めようとして、ダメ出しが始まりそうになったら、出す声のことを考えよう。具体的には、微妙な声色や間をいじったりして遊ぶんだよ。(ジェレミーの七色の声色、実演つき)

そうすればやりたいことを考えて、結果としてささやきができない状態になります。ささやかないようにしようではなく、今出す声と一緒にいること。〇しないようにではなく、別のことをやるわけです。これも間接的アプローチですね。

もうひとつのご提案は、ダンサーでもある先生、グレッグに教わったこと。

自分がなにをしているか、注意を払い、ただ観察し続けなさい、というものです。

ただやっていることに気づき続ける。自分に寄り添い続ける。ああ、いま腕がこうやっているなあ。ペダルにかけた靴底がすべるなあ(実話)。それについてなにかをしようとしたりせず、ただ、やっていることに気づき、共にあり続けるのです。そうすることで動きもよくなってくるのです。シンプルだけれど、深い教えです。

今日のミッション: 音のことを考えよう。
          ひたすら自分の体がなにをやっているか観察し続けよう。

コメント

はじめまして

はじめまして。カモミール先生。
足跡からこちらへやってまいりました。
私のブログにもたどり着いていただいて、ありがとうございます。
アレクサンダーテクニーク、とても興味と関心があって、BCの大阪校に今年4月、体験レッスンに行きました。なので、カモミール先生が学ばれているのを目にしたとき、おぉ!と思わず声があがりました(^^)。
演奏のためのコースに行きたいと思ったのですが、夜のコースばかりで、ピアノ教室の夕方から夜にかけての仕事を持つ身では不可能だったので、学ばれているカモミール先生がとても羨ましいです♪
心と体、自分を内観する時間。
演奏にはとても必要なことだと感じています。
またいろいろと先生のブログで学ばせてください。(^^)

Re: はじめまして

フェリーチェ様

おはようございます。

コメントをありがとうございます。

ピアノの先生でいらして、アレクサンダーテクニークを体験なさっていらしたんですね。

教室をやっていらっしゃると、生徒さんが夕方から夜にいらして、ご自分が生徒さんになるのが難しいですよね。しかも成長と共に夜遅くなっていくという。フェリーチェさんは意欲的に勉強を続けていらして、ご指導に工夫されていらっしゃるのが感じられます。

ATは、いろんな先生に習ってみても新しい観点が学べて有意義だと思います。ベーシックから始めて今に至るまで、一番頻繁に習っている先生は音楽はなさらない方ですが、演奏は大きく変化しました。

私自身、痛みをとりたい、上手く弾きたいから、心と体に優しく演奏したい、と、考え方も変わってきました。もちろん痛みはとりたいですけどね。心と体のメカニズムに沿ってアプローチした結果として気にならなくなってくるんです。

教室をお持ちで、お子さんもいらっしゃる、演奏もされるとなると、ワークショップへの終日参加もなかなか大変だと思いますが、それまでブログがお役にたつなら私も嬉しいです。

最近先輩がたの演奏会で、ソナタを全楽章弾かれたばかりなんですね!そこまでは大変でも、素晴らしいご体験だったと思います。私も見ていたら涙、になってしまうかも。

その人の人生にとってのピアノ演奏は、皆違うと思います。私も発展途上ですが、ATの学びを活かし、伝えながら、自分なりのアーティスツウェイを歩いていきたいと思います。

また宜しくお願いします。

カモミール
 
> はじめまして。カモミール先生。
> 足跡からこちらへやってまいりました。
> 私のブログにもたどり着いていただいて、ありがとうございます。
> アレクサンダーテクニーク、とても興味と関心があって、BCの大阪校に今年4月、体験レッスンに行きました。なので、カモミール先生が学ばれているのを目にしたとき、おぉ!と思わず声があがりました(^^)。
> 演奏のためのコースに行きたいと思ったのですが、夜のコースばかりで、ピアノ教室の夕方から夜にかけての仕事を持つ身では不可能だったので、学ばれているカモミール先生がとても羨ましいです♪
> 心と体、自分を内観する時間。
> 演奏にはとても必要なことだと感じています。
> またいろいろと先生のブログで学ばせてください。(^^)

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プロフィール

かおり

Author:かおり
美しい音を探求するピアノボディスクール
グランドピアノと骨格標本を使った講座・レッスンをしています。
HP kaorikitagawa.jimdo.com
もっといい音を出したい、楽に弾きたい、練習しても思うように弾けないというを方を、ピアノを弾く立場からナビゲート致します。

私自身、幾度も行き詰まりながら、再びピアノを弾けるまでに復活しました。

アレクサンダーテクニーク教師養成コース研修生として、美しい音と心と体にやさしいピアノ演奏を探求中。
Body Thinkingコーチ。

クラシックをメインに、ソロコンサートなど演奏活動をしています。

TOEIC970・日英通訳。

ジュリア・キャメロンのモーニングページ、アーティスツウェイを唱道しています。

ツイッターアカウント@kaorilavender

英語
アレクサンダーテクニーク
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