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どう座る?骨盤と坐骨 ピアニストのための解剖学

2013.12.30(14:31) 389

クラシックピアノを弾く時、私たちは椅子に座っています。

小柄な女性ピアニストが、ラフマニノフのコンチェルトなどで瞬間お尻を持ち上げる時もありますが、必ず椅子があり、そこに座ることに間違いないと思います。

意外なことに、常に座っているにもかかわらず、椅子にどう座るべきか、確信がある人はあまりいません。一つにはお尻や腿の裏に筋肉や脂肪が多く、使っている骨を感じにくい、ということがあるでしょう。

足を踏ん張る、とか、ピアノに覆いかぶさるほど近づかないで、みたいなことを教わりましたが、その教えを活かすためには、骨盤や股関節のメカニズムの知識が必要だったと、今は思います。

椅子をどういう高さにするにせよ、ボディシンキングの知識をピアノ演奏に生かすことを考えてみましょう。

それにはまず、椅子に接する骨盤の構造を知る必要があります。ちょっとお肉の内部に迫ってみましょう。

骨盤の周辺図。コナミスポーツクラブさんHPより。
骨盤

腸骨を含む寛骨が、いわば骨盤の左右で本体をなします。↑そしてその寛骨の一番底が坐骨。小さな穴の下で、左右にあります。

恥骨はご存知の方も多いかと思います。二つの骨が、前で結合(恥骨結合)しています。

坐骨の底は平坦ではありません。カーブしています。(↑上図で紫の線がさしているところ)
そのカーブした2か所と、恥骨結合の、3つのポイントを座る時に使います。

細長い二等辺三角形をイメージしてください。
三角
上の頂点が恥骨、下の2点が坐骨の接地面と思って下さい。

後ろからのイラストも。シニアコム.jpさんより。
骨盤後ろ
坐骨で椅子に体重を預けますが、坐骨”だけ”でもないのです。恥骨側へほんの少し、骨盤全体を前傾させます。この3点支持をイメージします。坐骨を椅子につけた時、坐骨はカーブがあり、恥骨は坐骨より気持ち浮いています。それは骨盤は前傾できるよ、という意味なのです。

椅子に座る時、骨盤は安置されてはいません。坐骨の底のカーブにより前後に揺れることができます。ロッキングチェアのように坐骨の上で骨盤が動けるのです。

不思議なことに、(前後に)動けるようにしてあげることで、演奏に使う上体はフレキシビリティが増し、演奏が安定するのです。

多いのが、骨盤を無意識に後ろへ傾けてしまい、坐骨のかなり後ろで座面に接している場合です。
これは安定しているように見えて、実は骨盤の自由な前後の揺れを起こせず、上体のフレキシビリティも利用しにくくなってしまいます。ひいては全身のフレキシビリティも失われます。

私たちがやりたいのは、下半身、骨盤、脊椎は体を支え、腕はピアノを弾く仕事に専念できる、ということ!

ピアニストのボディシンキングでは、常に腕を仕事に専念させてあげることを目指します。

腕、指を自由に動かすには、

座る仕事を骨盤にやってもらい、
脊椎が体重を支える仕事をすること

が必要です。股関節と脚についてはまた後日書きます。

今日のミッション:坐骨で座ると骨盤は前後に動ける。ロッキングチェアになってみよう!

ピアニスティックノート


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