タイトル画像

速筋と遅筋 ピアニストのための解剖学

2014.01.14(16:51) 402

筋肉には大別して2種類あることをご存じの方は多いと思います。今日は骨や関節ではなく、筋肉についてお話ししてみます。

速筋、白筋ともいわれる筋肉
遅筋、赤筋ともいわれる筋肉

の二つです。

速筋は瞬発力を生み出します。スピード、大きな力を一瞬で発揮します。
特徴は(あくまでこれまでの定説ですが)
疲れやすい
無酸素運動に近い
太くなりやすい

遅筋は持久力があり、強くないながらも力を長時間発揮できます。
疲れにくい
有酸素運動
太くなりにくい

この二つは筋肉に混在します。必ずしもインナーマッスルは遅筋だけでできているわけではありません。
ただ、筋肉中の割合が、人によって生まれつき違うのです。

短距離の水泳や徒競走は速いが、マラソンが苦手

短距離は遅いが、マラソンはできる

このように、個人差があります。

マラソン選手の大腿四頭筋から細胞を採取し調べたところ、遅筋が多かった、という研究が昔ありました。
スプリンターなら速筋が多いわけです。

お相撲さんは取り組みの瞬間、息を止めて大きな力を発揮しようとします。結果筋肉が太くなるのです。脂肪ばっかりで太って見えるのではありませんよ。短期決戦の競技で、大きな力と瞬発力が求められます。無酸素だから取組後のインタビューは、ハアハアいって苦しそうですよね。長引く一番は水入りといって、いったん休憩をいれることもあります。

ボクシングは長丁場で戦います。ボクサーは遅筋の多い、引き締まった体をしています。瞬発力も必要ですが、たくさんのラウンドを戦うため、持久型の筋力もおおいに必要です。

ご存じの知識かと思いますが、ボディビルダーは筋肉を太くするトレーニングを好み、カンフーのアクションスターの体は引き締まっています。

覚え方は、肉や魚にたとえることです。

ヒラメは白身魚。砂の中に、サッと隠れる 速筋は白筋
マグロは赤身魚。長時間泳ぎ続ける    遅筋は赤筋

自分の遺伝的な体質を知っていることは役に立ちます。陸上選手ならジャンプか長距離か、選択を迫られるでしょう。

ピアノリサイタルでは1時間半にもわたって演奏することがあります。ボディビルダーのように速筋を重視して鍛えても、それだけではもちません。速筋が少なくても筋肉が細く、私は筋力がない、と嘆く必要はありません。かえって持久力こそピアノ奏者に必要なものだといえるでしょう。

二種類の筋肉を効率よく動員、採用し、ばてずに演奏するのにも、筋肉に関する知識のみならず、関節・構造についてのボディシンキングは役立ちます。構造に即した動きの指令を出すと、適した筋肉が働いてくれるようになるのです。

今日のミッション: 最適な筋肉を採用して動かすために、ボディシンキングの過去記事を読み直してみよう!

ピアニスティックノート


<<マズローの自己実現理論  自己実現的人物 | ホームへ | 手首の秘密 橈骨と尺骨 ピアニストのための解剖学>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://kaorilavender.blog.fc2.com/tb.php/402-c0973921
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)