きたがわ かおり アレクサンダーテクニーク教師(仮免許)

尺骨と手のすき間を活かす ピアニストのための解剖学

先日は小指側の尺骨と手根骨がつながっていないことをお話ししました。

右手を甲側から見た図↓ 漢方整体院さんサイト
手根骨
実はこのすき間が手を小指側に曲げる尺屈をさせてくれるのです。
イラストは左手です。
尺屈
体格により、幅の広い鍵盤のある地点から、
尺屈しないと弾きにくくなくなります。

右手なら高音域に行くほど尺屈を使います。
左手なら低音域に行くほど必要になります。

なるべく尺屈しないように、手を鍵盤に正対させて?
前腕を平行移動しようとする方がいらっしゃいますが、
手首はよくても他の関節に無理が生じます。

手首を曲げまいとしようとするあまり、
肘関節そして肩腕関節に負担をかけると、先端への影響が倍増します。

コアの無理が、指先では"べき乗"となります。
つまり足し算ではなく掛け算です。
結論としてこれは得策ではありません。

エクササイズ: 
音を出さずに鍵盤を指先で撫でながら、
大きく高音から低音、高音と手全体を滑らしてみましょう。
それであなたの尺屈ポイントを体感しましょう。

オクターブの場合、1-5で弾くより、ある地点から1-4で弾き易くなると思います。
右手は高い音になるにつれ、1-4=尺屈がはまるはずです。

エディションにより、指使いが合う、合わないということがよくありますが、尺屈させる、させないというポイントが人によって違うから、とも言えるでしょう。

手にとって、指にとって、この動きは大変大きな意味を持ちます。

そして手のもう一つの動きがこちら。
伸展
背屈、掌屈ともいいますね。

橈骨での回内回外とこれらの動きが複合的に合わさって、
ピアノを弾く手の動きが作られます。

コアでの無理は先端で倍増する、という原則から

回内回外でできることを肩でやろうとすることは
上策ではないことがわかります。

肩から動かして肘を外に突っ張って
掌の向きを変えようとしてしまうことです。
あまり美しくありませんよね。

回内回外、そして尺屈橈屈。

まずは意識的にこれらの運動を演奏前にしてみることをお勧めします。
体に、こんな可能性があるよ、と思い出させてあげるのです。

今日のミッション: 尺屈を適切なタイミングで使ってみよう!
  • 2014/03/18 (Tue) 06:30

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