ピアニストは脳の髄鞘化により熟達する

04/12
脳の神経細胞は木の枝のような形をしていて(↓オレンジ)、シナプス(↓水色)とそれらをつなぐケーブル=軸索を通じ、電気信号をやりとりしていることはよく知られています。

通常の伝達速度も電光石火の速さなのですが、何回も同じ回路を使っていると、グリア細胞の働きで、髄鞘(ずいしょう)という白い物質が軸索をソーセージの膜のように覆い始めます。

↓この図では赤い”さや”として描かれています。
シナプス

髄鞘は脂質で出来ていて電気を通さないため、神経のインパルスは髄鞘と髄鞘の間のわずかなき間・ソーセージの切れ目から切れ目を跳躍して伝達します。

ダイアルアップからブロードバンドに乗り換えたかのように、より高速で電気信号が伝達されるのです。

また、髄鞘は白いため、特に脳の白質と呼ばれることもあります。本来脳と言えば大半は灰白質といって、灰色です。

まずい弾き方でやみくもに練習を繰り返すことは、望ましい回路が強化されるどころか、悪い癖の髄鞘化になってしまい逆効果です。

”練習”は頭を使わずに機械的に身体を動かしさえすればいい、とはゆめゆめ思わないでくださいね。

練習と演奏を分けるよりも、どんな音型(練習)も曲と思って演奏しよう、とバジル先生が言うとおりなのです。

ピアニストが何百の音符を同時に素早く弾きこなす事ができるのも、髄鞘化のおかげです。

望ましいテクニックを自動的に遂行するための髄鞘化。それがピアノ練習の究極の目標というわけです。

頭と脊椎の関係を思い出し、練習の中でもより洗練された動きを常に目指すようにしましょう。

今日のミッション: 脳は髄鞘化する。量より質で、どんな練習も音楽だと思って弾こう!
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かおり

Author:かおり
アレクサンダーテクニーク研修生によるピアノレッスン
グランドピアノと演奏に役立つ解剖学を使ってレッスンをしています。
HP kaorikitagawa.jimdo.com
もっと上達したい、いい音を出したい、楽に弾きたい、練習しても思うように弾けないというを方を、ピアノを弾く立場からナビゲート致します。

私自身、幾度も行き詰まりながら、再びピアノを弾けるまでに復活し、念願のオーケストラとの共演も果たしました。

アレクサンダーテクニーク教師養成コース研修生として、美しい音と心と体にやさしいピアノ演奏を探求中。
Body Thinkingコーチ。

クラシックをメインに、ソロコンサートなど演奏活動をしています。

TOEIC970・日英通訳。

ジュリア・キャメロンのモーニングページ、アーティスツウェイを唱道しています。

ツイッターアカウント@kaorilavender

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