力を発揮したい時、歯を食いしばる代わりに出来ること

個人的なことなのですが、私は低位咬合と言って、歯のかみ合わせがよくありません。

詳しく言うと、上下のあごが本来の位置にあっても、上下の奥歯が触れ合わないのです。

 これはゆゆしき問題を引き起こしました。

歯を合わせると、あごが本来のデザイン以上に深く噛みあってしまうのです。

しかもそれで30年以上生きてきたらしいのです(^_^;)。
 

下あごは、頭がい骨と咬筋・こうきん・という強力な筋肉で結ばれています。
文字通り、ものをかみ砕くための強い筋肉です。

その口を閉じる強い筋力で、後ろにある頸椎も必要以上に縮んでしまうのです。 

 これはまずい!

そして、受け口の反対に下の歯が極端に手前にある場合、たいてい、バランスをとろうと顔を突き出すように頭が前に出てしまいます。

上手く頸椎の上に頭が乗ってバランスを取ることが難しくなります。

 頸椎の本来のカーブが失われます。これもまずい! 

私の不調は、首にあると思いきや、なんと大元は極端に低い歯並びと、受け口の反対の状態、にあったのです。

それで、上下の歯にはめて顎の上下間にスペースを作る治療器具(バイオプレート)を寝ている間に装着するという治療を開始しました。

 器具は上下にはめるとまともにしゃべれないくらい分厚いものです。

異物感も半端ないですし、歯茎にあたって痛いことも。お手入れも大変でした。 

それでも絶対よくなりたいので、地道に取り組みました。

やがて、その状態を顎の筋肉が覚えてくれました。頸椎も楽になってきました。

装着しながらならダイナミックなブラームスのソナタを演奏することができました。

治療を始めて1年ほどで妊娠もしました。 

いい状態になったら足りない歯を補綴する治療をすればベストですが、ちょうど出産をはさみ、調整にも行かれなくなってしまいました。

それに、そもそもいい状態がなんなのか、良く分かりませんよね。歯を作って固定するのはとっても難しいのです。

 こうなったら、自分でやるしかない!

せっかくスペースを覚えた顎のために、私は器具なしでも自前の低い歯を食いしばることをやめるようにしました。 

本来は、なにかしらライトな器具に移行するなりして顎の位置をキープするのですが、産後はピアノレッスンの間は装着する、というふうに、徐々に移行しました。 

やがて器具無しでも、ある程度上下のスペースを保てるようになりました。

 自分である程度の頸椎の状態を保つことができるため、ピアノ演奏も器具有りの状態と近い質でできるようになりました。 

 フォルテッシモでも奥歯を合わせないで弾けるようになりました。

王貞治氏が引退した時、体も歯もぼろぼろです、と言いましたね。
バッターはインパクトの瞬間、歯を食いしばるからです。

 リンゴを噛む力がとても強いのはご存知ですよね。

ただ、最高の力をそうやって出していると、歯がすり減った時に必ず下手になってしまうのです。

体への負担も増します。もうお分かりですね。 

奥歯に頼ると、歯の摩耗に応じて動きの質が経年劣化するのです。年を取ってピアノが下手になった、という方は、奥歯に頼って歯が磨耗した可能性があります。 

そのかわり、アレクサンダーテクニークを使えば、歯に負担をかけず全身のパワーを動員でき、年齢に関わらず進化することができるのです。

 最悪、歯を失ってもフォルテが出せると思います。

 今日のミッション:奥歯を食いしばらず弾いてみよう。頭と脊椎の関係を思い出し、協調作用をお願いして、進化し続けよう!

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プロフィール

かおり

Author:かおり
美しい音を探求するピアノボディスクール
グランドピアノと骨格標本を使った講座・レッスンをしています。
HP kaorikitagawa.jimdo.com
もっといい音を出したい、楽に弾きたい、練習しても思うように弾けないというを方を、ピアノを弾く立場からナビゲート致します。

私自身、幾度も行き詰まりながら、再びピアノを弾けるまでに復活しました。

アレクサンダーテクニーク教師養成コース研修生として、美しい音と心と体にやさしいピアノ演奏を探求中。
Body Thinkingコーチ。

クラシックをメインに、ソロコンサートなど演奏活動をしています。

TOEIC970・日英通訳。

ジュリア・キャメロンのモーニングページ、アーティスツウェイを唱道しています。

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