アレクサンダーテクニーク研修生によるピアノレッスン

ピアニスティックノート

ピアノを弾く行為は、かなり活発な運動です。両手も足も、というか全身が動いています。

目も耳も頭も使います。 

立奏はなく、椅子に座っているのが前提ではありますが、下半身を含めて全身がいつでもどこにでも動ける状態であるのが望ましいのです。

どっかりと腰を下ろすのと違い、骨盤・股関節・大腿骨・膝・足首・足というように、体が常に有機的に動けることをイメージしましょう。

頭から指先、つま先まで全部がピアノを弾くあなたになるのです。

特に足に関してはどうすべきか、ということは、ペダルを踏むためのほかはあまり考えないかもしれません。

でもこれからは、膝はつま先方向に、大腿骨の延長上に伸びていく、と考えてみて下さい。

実際にはあらゆる方向に体は動き続けるのですが、今日は膝がつま先が向いている方へ伸びていくことを思います。 

これはアレクサンダーテクニークでいう機能的優位な姿勢(mechanical advantage position)の概念に近づくものです。 

昨日ご紹介させて戴いた、大野先生のブログにのっている生徒さんのラフマニノフの演奏でも、この機能的優位な姿勢をピアノに活かすところを見ることができます。
特に激しいパッセージでは全身を協調させて動いておられます。
完全に骨盤が浮くぐらい体を動かしておられるのが見えます。
腕だけでは大変なところですね。静止画像↓

高橋さん2

ここまで行かないまでも(形だけ模倣しても意味ないです!!)、たとえ骨盤が椅子にあっても、体の前面も背面も、下半身も、常に筋肉が適度に目覚めていること(張りがあるともいいます)が演奏には望ましいのです。

テニスプレーヤーがサーブを受ける時を見ると、膝も股関節も適度に曲がっていて、しかも常に動いていますよね。どこに速いサーブが来ても、最速で動き出してリターンするためです。

プレー中、骨盤を前につきだし、股関節を完全を伸ばしてしまうと、体は素早く動き始めることができません。たとえプレーヤーがまっすぐ立っているように見えたとしても、かすかに膝と股関節が曲がって、機能的優位な姿勢のライトバージョンになっているはずです。

 私たちの祖先が野生の中に生きていた頃、捕食動物からすぐに逃げられるように、関節と筋肉はすぐに動き出せる状態にあったと思われます。

私たちは椅子に座り続ける生活をしているため、そういう機能を活かす習慣を随分失ってしまっているようです。 

椅子に座っているピアノ奏者も、いつでもテニスのサーブを受けられるプレーヤーのように、股関節の屈曲と膝の方向に意識を向けましょう。結果としてそのほうが上半身の、ひいては全身のさらなる可能性を生み出すのです。 

もし腕や手、指が思うように動かないと思われるなら、それは頭と脊椎の関係が全身の機能的優位を生み出すことを、なんらかの形で妨害されている可能性があります。

頭と脊椎の関係を思い出すことが最重要。そしてこれからは、下半身をも適度に活かして演奏することを考えてみましょう。 

実際に、弾きながら膝♬と思い出してみましょう。

手が忙しいので最初は難しいかもしれませんが、だんだん考えることができるようになりますよ。 

今日のミッション:椅子の上でも膝は前に進み続ける。機能的優位な姿勢を活かして弾いてみよう!

テーマ : art・芸術・美術    ジャンル : 学問・文化・芸術
  1. AT
  2. / trackback:0
  3. / comment:0
  4. [ edit ]



 管理者にだけ表示を許可する
 

プロフィール

かおり

Author:かおり
アレクサンダーテクニーク研修生によるピアノレッスン
グランドピアノと演奏に役立つ解剖学を使ってレッスンをしています。
HP kaorikitagawa.jimdo.com
もっと上達したい、いい音を出したい、楽に弾きたい、練習しても思うように弾けないというを方を、ピアノを弾く立場からナビゲート致します。

私自身、幾度も行き詰まりながら、再びピアノを弾けるまでに復活し、念願のオーケストラとの共演も果たしました。

アレクサンダーテクニーク教師養成コース研修生として、美しい音と心と体にやさしいピアノ演奏を探求中。
Body Thinkingコーチ。

クラシックをメインに、ソロコンサートなど演奏活動をしています。

TOEIC970・日英通訳。

ジュリア・キャメロンのモーニングページ、アーティスツウェイを唱道しています。

ツイッターアカウント@kaorilavender

英語
アレクサンダーテクニーク
一人の時間を大切に

無料メルマガ登録

美しい音を探求するピアノボディスクール
メールアドレス
Powered by メール配信システム オレンジメール

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

« 2017 10  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -