きたがわ かおり アレクサンダーテクニーク教師(仮免許)

コンサートのすゝめ ソナタ全楽章を弾く機会を作ろう!

発表会やジョイントコンサートでは、10分程度、15分以内、など時間制限があります。
場合によっては一曲入魂というか、数分という短い時間に全力を注いだ演奏を目指すことになります。

全員がそれをやるのですから、会としてはなかなかテンションの高いものとなります。

でも毎回1曲のみというのは、あなた自身のアート人生にとってはどうでしょう?

短いほうが、ミスは減らせるのかもしれません。
暗譜が義務付けられていると、長い曲は大変かもしれません。
とにかく会場と人数の関係もあり、それが普通でしょう。

つまり、ソナタを全楽章通して、人前で弾く、ということは、自分からやる場を作らない限り、まずありません。

T学園ピアノ科卒の先生に聞いたところ、課題曲がショパンの時は、テストで弾いたのは1と4楽章のみだったそうです。
他の楽章も練習はしたそうですし、コンクールに出る場合、もっとたくさん要求されることもあるようですが。(○TNAの特級3次予選など)

ただ、そういうピアノエリートの方でさえ、超名曲を全楽章を通して弾かないまま卒業することもあると知り、ちょっともったいないなあ、と悲しかったです。
試験官の先生も時間がかかって大変でしょうがね。

なにかの課題として指定されない限り、ピアノの先生から、これを全楽章弾きましょう!は言われることはまずないでしょうね。

何より先生も、指定されたものだけを上手に弾くことが求められてきたでしょう。

せっかく生涯をかけてピアノを学ぼうとしているのですから、できたら、人前でまとまったプログラムを弾く、ということに是非トライしてはどうでしょう。

難曲でなくても構いません。ソナチネでもブルグミュラーでも、インヴェンションでもいいと思います。
 
数曲をただ弾くというのと、まとまった楽曲やソナタを弾くのは、ちと違います。
全部弾くとなれば、インヴェンションだって、深いことにすぐ気づかれるでしょ?

統一感のあるプログラムを通して弾くということをやってみませんか?
そういう時にしか見えない世界、経験できないものがあるのです。

正確には、そこへ至るプロセスで多くを学ぶことが出来るのです。
生涯の財産を得られるんです。

疲れる?そうですね、だからこそ、工夫が必要なことに気づけるのです。
工夫したくなります。せざるを得なくなります。
身体的にも、脳的にも、精神的にも、音楽的にも。

まず選曲も変わってきます。
5-10分程度なら挑戦するかもしれない曲、ではなくて、17-20分でも弾ける曲になってきます。
せっかく弾くのですから、当然音楽的に優れた名曲が選ばれてきます。

レベルを下げたくない?
曲がメジャーすぎて嫌?

むしろ、こういう作業をやっていくことで、あなたのやりたい音楽が明確になっていきます。
副作用として、発表会と同じ難易度の曲も、いつしかプログラムの”トリ”として弾けるようになるんです。

その足掛かりとしてソナタは最高の題材だと思います。
作曲家が1台のピアノを2本の手で弾くべく、すべてを注入してくれた絶対音楽だからです。

部分練習法などは、ピアノの先生方のブログなど、既にたくさんありますので、私がことさら書くこともないでしょう。

私がピアニストのためのミッション・ポッシブルやボディシンキングで常々書きたいと思っているのは、そういうソナタ全楽章演奏を可能にするような、あなたのコンサートに役立つアプローチです。

今後も読んで下さる方がいらしたら嬉しいです。

MP: コンサートに向けた長期的な取り組みを始めよう。まずは選曲から!

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