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完璧な成功を求めると一生始められない 山月記の虎

前にもこのブログで触れたと思いますが、

山月記という中島敦氏の作品を、

国語の教科書で読みました。


臆病な自尊心と尊大な羞恥心

でしたっけ。


主人公は、

科挙で名前があがった秀才でした。

つまり旧帝大卒、キャリア組とでもいいましょうか。


しかし彼はすぐれた詩人になることを望み、

他の官僚と”平凡に働く”ことをよしとせず、役人を辞めてしまいます。


かといって、プライドが高い彼は、

作品をサークルで批評しあうこともなく、

師匠に弟子入りすることもしませんでした。


詩人としての名声は一向に得られません。

妻子もいます。


かといって、かつて見くびっていた同僚や後輩(すでに出世した)のもとで

今更働くのも自分で許せない。


結局、その自尊心と羞恥心のせいで、虎になったり、

また人に戻ったり。


そして、どうもそのうち完全に虎になってしまうことに気づきました。


山奥にこもり、すべてを捨て、一人で生きています。


エリート仲間にたまたま会い、

家族のことを託し、

山の中に消えていきます。

物悲しい咆哮を発して、物語は終わります。


李徴は完璧な詩人としての名声を求めましたが、

結局なにも為すことができませんでした。


公務員はいや

人の教えを乞うのもいや

いまさら後輩の下で働くのもいや


今風にいうと、なかなかイタイ主人公ですね。


完璧でなくても、

働きながら作品を発表していくことはできたでしょう。

人の評価を受け入れて、上達していくこともありえたのに。


彼はプライドを捨てられず、名声のみを求め、そして破滅しました。


上手になってからデビューしようとするなら、じいさんになっちゃうよ。


これはあるミュージシャンの言葉です。

完璧主義はアートを殺すのです。


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