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きたがわ かおり アレクサンダーテクニーク教師(仮免許)

ランナーが足の力を抜くはずがない。ピアノは手の力を?!

脱力しない脱力、という言葉を私は使っています。

(好ましい意味で)脱力している、とピアニストが言った場合、それは本当に脱力=力を抜いているわけではないからです。

便宜上,慣習上、ある状態を脱力、と表現しているにすぎません。なので、文字通り力を抜いてしまったら、思うような演奏効果が得られないはずなのです。

筋肉には張りとかトーンというものがあります。電車で寝ていても、姿勢は保っている人は体の筋肉に張りがあります。ぐでーっと倒れている人は張りがない状態と言えるでしょう。

本題にもどすと、ピアノって手がすごく仕事をしますよね。動かすのに筋肉が無力でよい訳がありません。力を鍵盤に伝えて、ハンマーを動かす必要があります。こんにゃくでピアノが弾けるか?NOですよね。

駅伝ランナーが速く走るために足の力を抜くでしょうか?NOです。地面を蹴って少しでも大きな推進力を得たいでしょう。力を入れないならけがをするか、そもそも走れないはずです。

ただ、脱力しないといっても、使うべき筋肉を適切なだけ働かせる必要があります。”脱力はしないんですね、そうですか!”と言って力を入れればいい、とはいきません。

それには頭脊椎の関係性、全身の協調が必要になります。座り方が力を発揮しにくいものだったり、脚を適切に使えていなかったら、腕もうまく動きません。少なくとも、高度な巧緻性を要するピアノ演奏に望ましい動きはできていないはずです。

逆に、全身が協調すれば、今まで以下の努力で今まで以上の巧緻性が得られることも可能になります。

多くの場合、肘の伸展のエクササイズをしてもらいます。それは脱力ではないけれども、適切な力で弾く=楽に弾く、ための体の使い方だからです。

働くべきところが適切に働けば、つまり適材適所になれば、演奏効果が最大限引き出されるようになるわけです。

体験すれば目からうろこなんですが、文字ではうまく説明できいないところです。


美しい音を探求するピアノボディスクール
北川香里


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